『みかん』って何種類あるの?かんきつ類について掘り下げてみよう

スーパーでみかんを買おうかな…と歩いていると、種類がとても多いことに驚きませんか?近年は新交配や品種改良が進み、続々と種類が増えているんですよね。

そこで今回はみかんなどの「かんきつ類」を色々ご紹介。甘みや酸味など、お好みのみかんをぜひ探してみてくださいね。

かんきつ類はざっくり分けると2種類

写真:温州みかん

私たちが日頃「みかん」と呼んでいるのは、『温州(うんしゅう)みかん』という品種です。それ以外のかんきつ類は『中晩柑(ちゅうばんかん)』に分別されるのだそう。

温州みかんの枝代わりにより、さまざまな種類が生まれている

写真:早生みかん

温州みかんだけを見てみても、収穫時期により4つのタイプに分かれます。

・極早生(ごくわせ):9月~10月頃

・早生(わせ):10月から12月頃

・中生(なかて):11月~12月頃

・晩生(おくて):1月以降 ※このほか、5月~8月頃はハウス栽培での育成もあります

さらに、温州みかんは”枝代わり”という突然変異により、同じ畑でも変わった遺伝子をもつ枝として育つことがあります。品質向上・収穫の早さを追求しそれらを掛け合わせていくことで、さまざまな品種が誕生。近年では全国に100種類以上の温州みかんが存在するのだそう。

『中晩柑』は83種類!珍しい種類も

『中晩柑』はいよかんやポンカン、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、すだちなどが挙げられます。

愛媛県ののま果樹園のWebサイトによると、温州みかん以外のかんきつ類(中晩柑)は83種類。
https://www.kajuen.co.jp/mikanshop/mikantantei/mikantantei_blog25.html

写真:いよかん

上は『いよかん』。明治時代に偶然山口県で発見された、みかんとオレンジの交雑種です。発見後に愛媛県で本格栽培がスタートしたため、地名である” 伊予”の名がつけられました。

じつはこちらもかんきつ類。レモンやゆず、ライムと同じ仲間で、先が指先のようにみえることから『仏手柑(ぶっしゅかん)』と呼ばれています。面白いですよね!ただ果肉が少ないためか流通はあまりなく、主に鑑賞用になっているそう。

みかんとオレンジの違いって?

写真:オレンジ

ところで、分かるようで分からないのが” みかんとオレンジの違い”ではないでしょうか?どちらもインドに自生していた品種ですが、アジア方面に伝わったものが『みかん』、ヨーロッパ方面に伝わったのが『オレンジ』なのだそう。

みかん=温州みかん。皮が薄いため手でむくことができ、さっぱりとした甘さと酸味が特徴です。

さらにオレンジは大きく分けて3種類ほどあるのですが、流通しているのは『ネーブルオレンジ』や『バレンシアオレンジ』が一般的。皮が厚く、豊かな香りと濃厚な甘さが特徴です。

写真:不知火(しらぬい)/デコポン

いよかんのような交雑種ではなく、日本で最初にみかんとオレンジを交配・育成させたのが『清見オレンジ』。たっぷりの果汁と強い甘みが特徴で、清見オレンジをベースに『はれひめ』『せとか』『たまみ』など、多くの種類が生まれています。

清見オレンジ×インド原産のポンカンは『不知火(しらぬい)/デコポン』。デコポンは不知火という品種の中から「糖度13度以上」、「クエン酸1.0以下」など、厳格な基準を満たしたものだけが名乗れる決まりになっています。

そのほか、みかん×ブンタン、みかん×グレープフルーツなど、色々なかんきつ類との品種改良が日々行われ、より美味しいみかんが私たちのもとへ届けられています。

おいしいみかんの選び方

最後に、おいしいみかんの選び方をご紹介します。

・皮のキメが細かいもの(表面のツブツブが小さく、多い方が良い)

・ヘタがしっかり付いているもの(鮮度が落ちると取れてしまうことがある)

・色が濃いもの

・ズッシリと重量感があるもの

みかんは同じ畑や木で育ったものでも、太陽の当たり方などからかなりバラつきが出ます。ただ形は丸でも楕円でもとくに味に影響はないとのこと。スーパーや八百屋さんでは袋売りやカゴ売りが主ですが、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

文:田窪 綾