『いも掘り』のさつまいもは甘くない?おいしく食べる保存のコツ

遠足の定番” いも掘り”。掘りたてのさつまいもを持ち帰ることが多いと思いますが、その日に調理してみたら「全然甘くない…」なんてがっかりしてしまったこと、ありませんか?じつは、掘ったばかりのさつまいもは甘くないんです。甘くするにはちょっとしたコツが必要。そこで今回は「どう保存したら甘くなるか」など、自宅での貯蔵法や保存のコツをご紹介したいと思います。

堀ったばかりのさつまいもは甘くない

栄養価が高く、低カロリーのさつまいも。「ふかしいも」や「焼きいも」など、昔からエネルギー補給として親しまれてきました。さつまいもには食物繊維やビタミンCなどが含まれていますが、主成分は「でんぷん」です。このでんぷん自体に甘みはありません。しかし、収穫後寝かせることで分解酵素が働き、徐々に糖に変わります。この働きを「糖化」と呼びます。

スーパーや青果店などで購入できるさつまいもは、すでに糖化が進んでいるものなので、そのまま調理してOKです。掘りたてのさつまいもの場合、食べごろになるまでには少し時間がかかります。熟成が進み、甘くホクホクした味わいを楽しむには、どう保存しておけば良いのでしょう。

新聞紙で包み、暗く涼しいところで保存しよう

さつまいもの熟成は自宅でも簡単にできます。洗わずに新聞紙に包み、段ボール箱などに入れておくだけ。洗うとカビが発生するなど傷みやすくなってしまいますので、注意が必要です。保存する場所は10~18℃以下での保存がおすすめ。それ以上の室温になると芽が出てしまい、栄養が成長する方に取られてしまいます。

さつまいもは暑すぎても寒すぎても傷みが出てしまうため、涼しい玄関先やシンク下での保存が最適。もし気温が高い場合は野菜室での保存もできます。その際は乾燥しないよう、新聞紙で包んださつまいもをビニール袋に入れ、立てておくのが良いでしょう。

食べごろは2週間~がおすすめ!

保存状態にもよりますが、だいたい2週間ほどで熟成が進み、食べごろになります。その後2ヶ月程度ならそのまま保存が可能。じっくりと熟成され、甘く美味しいさつまいもになっていきます

調理しやすくなる!少し手を加えて保存も◎

そのままでも長期保存できるさつまいもですが、ある程度熟したら、少し手を加えて保存しておくのも一案です。例えば、蒸してつぶしておけば、さつまいものサラダやスイートポテトに。使いたい時にサッと利用できるのは嬉しいですね。しっとりとした食感を長く楽しむなら、加熱してから冷凍保存がおすすめです。 

生のまま冷凍保存もできる!

加熱して保存したものより多少味は落ちますが、生のままでも保存は可能です。皮付きのまま輪切りやスティック状にカットし、水にさらしてアクを抜いておきます。使う時は電子レンジで解凍してから調理を。天ぷらやさつまいもフライにも活用できます。また、調理の際はじっくりと低温で調理するのがおすすめです。調理にかかる間も、でんぷんが糖に変わるのでより甘くなります。

さつまいもの季節到来!秋の味覚を楽しもう

秋の味覚の代表格、さつまいも!頑張って掘ったおいもだからこそ、美味しく食べたいですよね。甘くなるまでのお楽しみとして、気長に待つのがおすすめです!

文:田窪 綾