豚バラ肉ともも肉、どう使い分ける? お肉の部位紹介&食べ方事典【豚肉編】

煮ても焼いても蒸してもおいしい!自宅でも外食でもポピュラーな『豚肉』。おいしいだけでなく栄養も豊富です。とくに豚肉には、糖をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1がたっぷり。お米を主食とする日本人には欠かせない食材ですね。

今回は豚肉の部位と、おすすめの調理法をご紹介。豚肉をよりおいしく食べるため、肉質や特徴を詳しく見ていきましょう!

豚肉の部位を見てみよう

まずは豚肉の部位をイラストで見てみましょう。スーパーでよく見るのは、バラ肉やもも肉ではないでしょうか。塊肉、薄切り肉など多種多様なカット売りが並んでいます。もも肉は範囲が広いため、外ももと内ももに分けて卸されます。ロースやヒレといった名称は、トンカツのメニューでもよく見かけますね。ここからはそれぞれの部位について、詳しく見ていきましょう。

『ネック』は焼肉屋でよく見るあのメニュー!

『ネック』はその名の通り、豚の首まわりの肉のこと。脂肪が多く、赤身部分が固くしまっているのが特徴です。マグロのトロのように脂が美味しいことから「豚トロ」、またはポークのPから「ピートロ」などとも呼ばれており、焼肉の定番メニューとしても人気があります。おすすめの料理はやはり、適度に脂を落とせる焼肉です。

赤身と脂肪のバランスが良い!『ロース』

赤身と脂肪のバランスがほどよく取れているのが『ロース』。きめ細かな肉質で、脂肪には旨みとコクが豊富に含まれています。

赤身と脂肪が肉全体に混ざっているのが『肩ロース』。ロースより肉質は少しかためですが、豚肉らしい味わいを楽しむことができます。

幅広い調理法が楽しめるロース肉。スーパーではさまざまな形状で販売されていることも多いですね。塊肉ならじっくり火を入れてローストポークや焼き豚に。薄切りのお肉なら生姜焼きやしゃぶしゃぶ、炒め物にも利用できます。

ちなみに、豚肉に多く含まれているビタミンB1は玉ねぎと一緒に炒めるのが効果的。玉ねぎに含まれるアリシンはビタミンB1の吸収をサポートしてくれます。

1頭あたり1㎏しか取れない希少部位『ヒレ』

豚1頭は100㎏ほどの大きさですが、たった1㎏しか取れない希少な部位のヒレ肉。豚肉のなかでも脂肪が少なく、やわらかな肉質で、ビタミンB1が一番多く含まれているのもこの部位です。

味わいは淡白であっさり。ヒレカツやステーキなど、油を使う料理と好相性です。

あばら骨のまわりにあるから『バラ肉』

あばら骨のまわりにあることから名付けられた「バラ肉」。赤身と脂肪が3層になっていることから「三枚肉」とも呼ばれています。「スペアリブ」はあばら骨がついたままの状態のものを示します。

豚肉の甘みや風味を楽しむことができる部位。煮込んでも固くなりにくいため、角煮やカレーなどの煮こみにもぴったりです。スライスしたものは、炒め物やソテーにも。ロースと同様、さまざまな料理に利用ができます。

高タンパク・低脂肪な『もも肉』

脂肪が少なく、赤身がメインの『もも肉』。ヒレ肉の次にビタミンB1が多く、高タンパク・低脂肪のヘルシーな部位です。後ろ脚に近い内ももは、淡い色合いで柔らかい肉質が特徴。ボンレスハムの原料にも使われています。

塊肉ならローストポークや焼き豚にも。スライス肉なら蒸しものにおすすめです。外ももは運動量が多い部分なので、内ももより少しかための肉質です。噛み応えを活かしてソテーや炒め物に。

豚こま肉『切り落とし肉』ってナニ?

ところで、店頭でよく見かける『豚こま肉』『切り落とし肉』とはいったい何なのでしょうか?じつは、バラやももなど、さまざまな部位の切れ端を集めたのが『豚こま肉』。そして『切り落とし肉』は、スライスする際に出たお肉のことなんです。

部位の割合などはそのお店の精肉状況によっても異なります。豚こま肉はとくに色々な部位が一緒に食べられるので、コクや旨みもたっぷり。豚肉のおいしさを一番味わえるのは、もしかしたら豚こま肉かもしれませんね。

煮込むほどに旨みが増す『すね肉』

内ももの下の部分にある『すね肉』。スーパーではあまり見かけませんが、精肉店などでは人気のある部位なんです。調理前はかたくて筋っぽいですが、じっくりと煮込めばほろほろとやわらかくなり、骨から出るエキスで旨みもしっかりと味わえます。

写真は塩漬けにした豚すね肉を煮込んだドイツの家庭料理「アイスバイン」。ザワークラウトと一緒に、マスタードをつけて食べるのが特徴です。

部位の特徴を知って、上手に使い分けよう!

今回は主要な豚肉の部位をご紹介してきました。同じ生姜焼きでも、バラ肉を使うかもも肉を使うかで、食感も味わいも違ったものになりますね。こってり仕上げが良いならバラ肉を、あっさり食べたいならもも肉…と、好みにより使い分けても良いのではないでしょうか。

この他にも、モツやホルモンなど種類豊富な豚肉の部位。居酒屋や焼肉屋で、色々調べながら注文するのも面白いかもしれませんね!

文:田窪 綾