【マグロ・カツオ/水煮・油漬け】どう違う?ツナ缶の違いを解説

さまざまな料理に使えるツナ缶。長期保存もできるので災害時にも役立ちますね。しかし、たくさん種類があるのでどれを買ったらいいのか迷うことはありませんか?

今回はツナとシーチキンの違いや、水煮と油漬けの使い分けなど、ツナ缶を徹底解剖してみたいと思います。

ツナ=マグロではない!カツオも「ツナ」の仲間

『ツナ』というとマグロを使ったものだけだと思ってしまいがち。ですが実は、「スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称なんです。この”マグロ族”には「マグロ属」のほかに「カツオ属」も含まれているため、マグロもカツオも『ツナ』と呼ばれています。

マグロのツナ缶の原料は主に、ビンナガマグロやキハダマグロ、メバチマグロが使われています。なかでも「ホワイトミート」と呼ばれるビンナガマグロは身の色が白くやわらかな肉質。最高級の原料として高級ツナ缶に使用されています。リーズナブルなツナ缶は「ライトミート」と呼ばれ、流通量の多いキハダマグロやメバチマグロが使われています。

ちなみに「シーチキン」という名称は、はごろもフーズが登録商標を取っている商品名です。使っている魚でも細かく品名が分かれており、ビンナガマグロのツナ缶は「ファンシー」、キハダマグロは「L」、カツオのツナ缶は「マイルド」と販売されています。

その他、マルハニチロやいなばでは「ライトツナ」と呼ばれるなど、メーカーでそれぞれ商品名が異なります。

主な調理法は「水煮」と「油漬け」

ツナ缶は缶の中に魚の肉と調味液や油を入れて密閉し、調理と殺菌を同時に行うことで保存性を高めています。

その調理法は大きく分けて2つ。ひとつは、水または野菜エキスと一緒に調理した「水煮」です。

油を使っていないのでサラッとしており、カロリーは一缶あたり80gで60kcalと控えめ。あっさりと仕上げたい和え物や煮物などには水煮が最適です。加熱処理の間にツナの旨みもスープに溶け出しているので、調理する際は水煮の液も一緒に使うのがおすすめ。

また、油だけでなく食塩も控えたい方のために、食塩不使用や減塩タイプのツナ缶も販売されています。

もう一つは調味液の約半分以上が油で漬けられている「油漬け」。油に野菜エキスとツナの旨みが入っているため、水煮よりもコクのある味わいです。漬けてある油ごと調理が可能なので、炒め物や、パスタ・パンの具材におすすめです。またサラダのトッピングにするとドレッシング代わりにもなります。

油を使用している分カロリーは高く、水煮と同じ80gで215kcalと3倍以上です。使用している油も商品により違いがあります。写真のツナ缶では大豆油が使われていますが、オリーブオイルやひまわり油、えごま油を使用するなど、各社でさまざまな特徴があります。

もう少しカロリーを控えたい場合は、調味液のうち油の量が半分未満の「油入り水煮」を選びましょう。

ツナの形状も違いあり。好みや料理により使い分けも

細かなフレーク状が主流のツナ缶ですが、身の形状は3種類に分けられています。

大きな塊のまま缶に詰めているのは「ブロックタイプ」。「ファンシー」や「ソリッド」という名前でも呼ばれます。調理の際に自分の好みの大きさにほぐすことも、形を活かしたまま焼き物や煮物に使うこともできます。

ブロックを大きめにほぐしたツナ缶は「チャンクタイプ」。ゴロッとしているのでカレーや鍋物など、ボリューミーに楽しみたい時におすすめです。

「フレークタイプ」は空けてすぐに使えるのが魅力。サンドイッチや手巻き寿司など混ぜたり巻いたりするにも使い勝手が良いですね。

マグロとカツオの「ツナ缶」油漬けを比べてみよう

最後に「マグロ」と「カツオ」のツナ缶の違いを比べてみましょう。メーカーは異なりますが、同じ油漬けを用意しました。

使用している魚の肉と油以外はほぼ同じ材料が使われています。

開けて見比べてみると、マグロの方が色白でホロホロとやわらかな印象です。味わいは淡白で、どんな料理にも向きます。

一方でカツオ缶はマグロより身が赤く、しっかりとした肉質です。魚の風味もカツオの方がほのかに強い印象です。同じ油漬けでもさっぱりと使いたい時はマグロ缶、魚の味わいをより楽しみたい時はカツオ缶、と使い分けると良いですね。

ツナ缶を上手に楽しく選びましょう!

開けてすぐ食べられるだけでなく、どんな料理とも相性が良いツナ缶。詳細が分かると、スーパーの商品棚を見るのが楽しくなります。ご自身の好みや作りたい料理で上手に買い分けられると、使い勝手がさらに広がるのではないでしょうか。

文:田窪 綾