種類いろいろ,栄養たっぷり!『スプラウト』ってどんな野菜?

スーパーの野菜売り場で『スプラウト』という一角を見たことはありませんか?この『スプラウト』とは、野菜の品種名ではなく、色々な野菜の新芽の総称です。「発芽野菜」や「新芽野菜」とも呼ばれています。

代表的なのは「もやし」や「かいわれ大根」。中国野菜の「豆苗」もすっかり食卓の定番ですね。

近年では、ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」に含まれる成分にがん予防効果があるという研究発表があり、日本でも”天然のサプリ”とテレビや雑誌で特集を組まれるほどに注目を集めています。

今回は、種類も続々増えてきた『スプラウト』を詳しくご紹介していきます。

発芽したばかりの新芽は、成長した野菜より栄養たっぷり

発芽したばかりのスプラウトは、成長に必要な栄養成分を自身で作り出していきます。そのため、成長した野菜よりも多くのビタミンや酵素を含んでいると言われています。

代表的な栄養素はビタミンCをはじめ、ミネラルやカリウムなど。豆苗にはβカロテン、ブロッコリースプラウトには「スルフォラファン」というがん予防にも効果がある成分も含まれています。

『スプラウト』には「もやし系」と「かいわれ系」がある

栽培の仕方により『スプラウト』は、「もやし系」と「かいわれ系」に大きく分けられます。

「もやし系」は光を当てず、暗室で育てるため緑色にはなりません。種をつけたまま伸び、茎が太く育ちます。緑豆を原料とするもやしや、紫馬肥(むらさきうまごやし)というマメ科の野菜の新芽「アルファルファ」などがこれにあたります。大豆もやしは、大豆にはないビタミンCや、消化酵素であるアミラーゼも含まれます。

一方「かいわれ系」のスプラウトは、種から芽が出て伸びていきます。茎が育つまでは暗室で育て、ある程度の長さになったら光を当て、緑化させるのが特徴。そのため茎はひょろひょろと細長く、緑色の立派な葉をつけます。かいわれ大根や豆苗、青じそやラディッシュのスプラウトがこれにあたります。

その他、暗室で発芽させた後、すぐに緑化させる中間型もあり。これは発芽玄米やひよこ豆のスプラウトなどがこの形で育てられます。

機能性野菜と呼ばれる「ブロッコリースプラウト」

スプラウトの中でもとくに注目度が高いのが、この「ブロッコリースプラウト」。かいわれ大根よりもマイルドですが、少しピリッと辛味があるのが特徴です。

体の抗酸化力や解毒力をもつカロテンやビタミンC、E、Kが豊富で、さらにがん予防の有効成分「スルフォラファン」も多く含みます。スプラウトシェア国内No.1 である村上農園は、成長したブロッコリーの7倍のスルフォラファンを含むブロッコリースプラウトを栽培しており、人気を博しています。

なお、ブロッコリーのスプラウトには発芽3日目で出荷するさらに小さな新芽「スーパースプラウト」もあり。先ほどのブロッコリースプラウトよりもシャキシャキとした食感とマイルドな味わいが人気です。

彩りや薬味代わりにも。ちょっと変わったスプラウトも

鮮やかな紫色が印象的。「レッドキャベツスプラウト」は、サラダや料理に彩りを添える美しいスプラウトです。ビタミンKやカリウムほか、とくに葉酸を豊富に含みます。よく噛むと、ほんのりとキャベツの甘みが感じられます。

西洋からし菜を使った「マスタードスプラウト」は、こってりした肉料理のトッピングにぴったり。ピリッとした辛さがアクセントになります。

その他、青じそのスプラウトは、刺身の薬味に。手巻き寿司の具にするのもおすすめです。

低カロリー・低価格も嬉しいポイント。色々なスプラウトを楽しもう!

ひょろひょろと細いのに、たくさんの栄養を含んでいるスプラウト。低カロリーで低価格なのも、買いやすいポイントですね。

料理やシーンに応じて、色々と使い分けてみてはいかがでしょうか。

文:田窪 綾