おうちごはんも注意!気を付けたい食中毒リスク

新型コロナウイルスの影響により外出自粛が続いたことで、自宅で料理をする機会が増えた方が多いのではないでしょうか。春から夏にかけて気温が上がってくると、心配になのが食中毒です。最近では、飲食店でテイクアウトし自宅で食べることも増えましたよね。食中毒を起こさないために、気を付けるべきポイントをまとめてみました。

食中毒の発生は4月~6月がもっとも多い

梅雨や夏に多発するイメージがある食中毒。しかし厚生労働省の食中毒統計調査によると、月別発生状況は4月~6月、春から夏にかけての時期がもっとも多い状況です。

参考:厚生労働省「H30食中毒発生状況概要版及び主な食中毒事案」

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000488491.pdf

 以下の表は食中毒の原因施設別の事件数です。半数以上は飲食店になっていますが、家庭でも1割以上の報告がされています。

参考:厚生労働省「H30食中毒発生状況概要版及び主な食中毒事案」

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000488491.pdf

この1割、少ないように思えますよね。しかし家庭で起こった場合、腹痛や下痢が起こっても風邪などと勘違いし、食中毒と気づかず報告されないパターンも多いのだとか。食中毒は重症化することがあり、死亡に至る場合もありますので注意が必要です。

家庭でできる、食中毒予防のポイント

厚生労働省では、家庭でできる食中毒予防の6つのポイントとして、以下の例を挙げています。

参考:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」より

https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/point.pdf#search=’%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%A7%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E9%A3%9F%E4%B8%AD%E6%AF%92′

買ったらすぐ帰宅、すぐ保存しよう

外出を控えたい今、頻繁に買い物に出ることは難しいですが、できるだけ新鮮なものを新鮮なうちに使い切りましょう。冷凍や冷蔵品を購入したら、なるべく早く帰宅し持ち帰ります。

例えば、O157やO111といった細菌は7~8℃程度から増殖を始め、35~40℃で活発になります。屋外では食品の温度が上昇し食中毒菌の好む状態になるため、どんどん増殖していってしまいます。

冷蔵庫内(10℃以下)で保存をすると、多くの細菌は増殖がゆっくりになり、冷凍庫内(マイナス15℃以下)では増殖が抑えられます。ただ死滅するわけではありませんので、保存後も早めに食べ切るのが大切です。

手も食材も調理器具もよく洗って清潔に!二次感染に注意

調理の際は手指をよく洗い、清潔なふきんや調理器具を用意します。

生の肉や魚のパッケージを開ける時は肉汁などが飛び散らないよう注意しましょう。例えば鶏肉にはカンピロバクター、魚介類には腸炎ビブリオなどの細菌が付着しています。生で食べるようなサラダや、すでに出来上がった料理にこのような細菌がつくと、そこからも食中毒が起こります。

また、魚や肉を切った後のまな板で他の食材を切ると、その食材も汚染してしまいます。細菌を増やさないよう調理をしていきましょう。

室温放置はNG!温かいものは温かく、冷たいものは冷たく食べよう

熱に強い「ウェルシュ菌」という食中毒菌もありますが、たいていは十分加熱することで食中毒対策ができます。

肉や魚は中心温度75℃で1分以上加熱、二枚貝は85~90℃で90秒以上加熱しましょう。また、調理後は室温で置いておくと、菌がどんどん増殖していきます。

温かく食べる料理は常に温かくしておく(65℃以上)、冷やして食べる料理は常に冷たく(10℃以下)しておくのがポイントです。

温かいまま食べる料理はできたてを、冷たい料理はあらかじめ作って冷やしておくのがベターですね。作りおきの場合は、粗熱をとったら冷蔵保存、十分に温め直して食べましょう。

お弁当づくり&テイクアウトも注意!

緊急事態宣言が解除されたことで通勤や通学が再開し、お弁当を作る方も多くなりますね。作った数時間後に食べるお弁当は食中毒リスクが高いため、しっかりと対策をしておきましょう。

食材には中心部まで十分に火を通しましょう。生野菜や半熟卵はO157やサルモネラ菌といった食中毒リスクが高いため、お弁当には入れない方が良いですね。また、作ってすぐにお弁当のふたを閉じてしまうと、熱気で結露が発生し、食中毒菌が好む環境になってしまいます。

保冷剤を使ったり、うちわで冷ましたり、なるべく時間をかけずに冷やしていきましょう。

飲食店からのテイクアウト商品は、できるだけ早く帰宅して早めに食べましょう。

持ち帰り時は大きめの保冷剤や保冷バッグがあると、菌の増殖を遅らせることができるので食中毒リスクを減らせます。

今は100円ショップなどでも購入できるので、いくつかあると便利ですね。

食中毒菌を『付けない・増やさない・やっつける』

家庭でも発生しやすい食中毒。厚生労働省は食中毒予防として、細菌を食べ物に『つけない』、食べ物に付着した細菌を『増やさない』、食べ物や調理器具に付着した細菌を『やっつける』という3原則を掲げています。

せっかく作った料理や、おいしいお店のテイクアウト。食中毒に気を付けて味わいたいものですね!

文:田窪 綾